皆さんはご自身の体にどのようなイメージを持っていますか?
当院ではこのような質問を患者さんにすることがあります。
答えは様々なのですが、このような質問をさせてもらう方は、
「筋肉がガチガチに固まって動かなくなってる」
「さび付いてて動きが悪い感じ」
「このまま動けなくなっていきそう」
などと、ネガティブなイメージを持っている方がほとんどです。
ですが、このネガティブなイメージのせいで、本当に身体がそのネガティブな状態を忠実に再現してしまい、その通りになってしまっている方がいます。
1つ例を紹介すると、自分の股関節はガチガチに固まっているイメージを持っている方がいていました。
実際に股関節の動きがガチっと制限され、可動域が90度ぐらいのところで止まってしまっています。
座った状態から足を上げてもらっても上がっていかず、手で持ち上げても股関節がうまく上がっていきません。
ですが、股関節から意識を外して、「座ったまま体を前に倒してください」というと、その動きは割とすんなりできます。
実際にやってもらうと分かりますが、今の動きは股関節が90°以上に曲がっていく動きです。
股関節を動かそうとすると動かないけど、そこから意識が外れると簡単に曲がっていくのです。
他にも、上向きで寝てもらい、僕がその患者さんの股関節を曲げていっても90°で止まるので、
「○○さんの思いつく中で柔らかい物って何が思いつきますか?」
と聞くと、
「マシュマロ」
と答えてくれたので、
「じゃあ、この股関節がマシュマロのように柔らかくなっていくようイメージしてください」
と、
股関節が硬い→股関節マシュマロ
にイメージを変換してもらうと、その直後から股関節がどんどん曲がっていき、太ももが身体につきそうなぐらいまで股関節が曲がっていきました。
目をつぶってイメージしてくれていたので、
「○○さん、目を開けて一度可動域を確認してみてください」
と言い、確認してもらうと、これだけのことで変わるなんて!!と驚いていました。
「イメージって大切なんやね~」
とすごく納得して頂ける症状でした。
脳の中では身体を実際に動かす前に、どのぐらい身体を動かせばいいのか、そのためにはどれぐらい筋肉を緊張させればいいのかと予測作業を行っています。
この予測作業の中に、「自分の体は○○なんだぞ!!」という何かしらのイメージを入れてしまうと、身体はその通りの表現をしてしまいます。
ある意味脳はすごい正常に動いているのですね!!
なので、脳はそれだけ正常に動いてくれているんだったら、その○○のイメージが変われば次は変わったイメージを表現しようとしてくれます。
なので、
「ネガティブなイメージ」 → 「理想的なイメージ」
に変換していくことが大切なのです。
スポーツのイメージトレーニングも良いイメージをすることでパフォーマンスが上がることが科学的に証明されています。(エファレンスコピー)
自分の悪いところ探しをするだけでなく、良いところも探して見つけてあげてください。
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