ストレスと痛みや身体の不調の関係性

 

 

ストレスと痛みや身体の不調は大いに関係があります。

 

例えば高所が苦手な方が、高所に立たされた場合どうなるか考えてみましょう。

 

「ドキドキする」や「身体がこわばり動けなくなる」「冷汗がでる」「腰を抜かす」など様々なイメージができるのではないでしょうか?

 

高所が苦手な方が高所に立たされると、恐怖」「不安」などの感情が働きます。

 

この感情に身体が反応し、心臓が速く動くので「ドキドキする」や身体が緊張してしまい「身体がこわばり動けなくなる」などの反応が身体に現れます。

 

これだけを考えても、感情が身体に反応しているということがお分かりいただけると思います。

 

他にも、慣れた道を運転するのと、知らない道を運転するのとでは、身体の疲労度も違います。

 

中には、慣れない道(旅行の道中や、営業先)を運転したから、腰が痛くなった、肩が痛くなったという方も来院されます。

 

慣れた道を運転するのと、知らない道を運転するのとでは、肉体的なストレスは同じですが、知らない道を運転するということは無意識に「いつも以上に事故をしないように気を付けなければならない」などの感情が働くため、「心」が緊張しそれが「肉体」の緊張になり、「疲れ」や「痛み」として現れます。

 

 

一般的にストレスというと、人間関係や不安などのネガティブな感情をイメージする方が多いのではないでしょうか?

 

まずストレスといっても様々なストレスがあります。

 

大きく分けると内的ストレス外的ストレスに分けられます。

 

 

内的ストレス

 

心理的ストレス身体生理的ストレスに分けられます。

 

 

 

外的ストレス

 

物理的ストレス科学的ストレスに分けられます。

 

 

 

 

①心理的ストレス

 

心理ストレスには、その時の「感情」「信念」「価値観」が関わってきます。

 

 

 

感情

 

意志的感情(成し遂げようとする気持ち)、肯定的感情(この記事ではポジティブと捉えます)、否定的感情(ここではネガティブと捉えます)が関わっていると考えられます。

 

不安(否定的感情)で寝れないこともあれば、楽しみ(肯定的感情)で寝れないといった、両極端な感情は平常心を揺さぶるため、両者とも「ストレス」になります。

 

 

 

信念

 

言い換えれば、己のルールになります。「~しなければならない」「~でなければならない」「~すべき」などになります。

 

帰宅時に「夕御飯ができていなければならない」という方は、帰宅時に夕御飯がなければ、ストレスを感じますが、「夕御飯ができていなければ、自分で作ればいいや先にお風呂に入ればいい」などの選択肢(自由度)が増えればストレスが軽減されます。

 

 

 

 

価値観

 

どのような物事に価値を認めるか、という個人それぞれの判断基準だったり、理想の自分、充足感のある自分の状態をいいます。

 

「こうなりたい」と思っている理想の自分と、現実の自分にギャップがあるとストレスを感じやすくなります。

ギャップが大きければ大きいほどストレスも大きくなると考えられます。

 

 

 

 

上記のストレスに「時系列」「分野」「立場」などが関わることがあります。

 

時系列には、過去、未来、現在、常になどがあります。

 

分野には、仕事関係、学校関係、家族関係、趣味関係などがあります。

 

立場には、親(父・母)、子(息子・娘)、兄弟(兄・姉・弟・妹)、夫婦、役員、社員、リーダー、メンバー、男女などがあります。

 

「母親の未来(老後)が娘として不安」「3か月前の仕事の失敗が気になってる」など。

 

そして、感情の波が大きければ大きいほど、ストレスも大きくなると考えられます。

 

「孫が産まれとても愛おしい」という気持ちが大きければ大きいほど、「大切な孫に何か良くないことが起こったらどうしよう」などと、表面では「愛おしい」と思う反面、無意識に「心配」という感情がでてきます。

 

 

この無意識に働いている感情の多くが、身体の緊張になり痛みや身体の不調になっていると臨床上よく感じます。

 

 

脳幹脊髄系は反射系の記憶をしており、私の場合、転倒した際にレンガで頭部をぶつけ頭部を切り救急車で搬送された経験があります。

なので、レンガを見ると、うっすら痛みの記憶が蘇り、激痛ではないのですが、頭部に嫌な感覚が出たり、救急車をみると、当時の記憶が出てきて、身体が少し緊張するのが感じられます。

今、この記事を書いていても、頭部に違和感を感じたり、打った時の恐怖を思い出し、すこし身体がゾクゾクします。

もしかすると連想ゲームのように、赤い物を見るだけでレンガや血をイメージし無意識に「恐怖」を思い出しストレスを感じ、身体が緊張することもあるかもしれません。

 

続いて身体生理的ストレスについてです。

 

 

 

 

②身体生理的ストレス

 

 

疲労、不眠、病気、けが、症状、妊娠、など、身体に直接影響を与えている「ストレス」を指します。

 

身体の「病気」「けが」など、構造的変化が「ストレス」として作用します。

 

 

 

 

物理的ストレス

 

 

環境的ストレスとも言い換えられ、「寒い」「熱い」「騒音」「不衛生」などが物理的ストレスで、住居や会社で過ごす場所(環境)で身体感覚で感じるストレスになります。

 

 

 

 

④化学的ストレス

 

 

飲料、食べ物、たばこ、放射線、電磁波、大気汚染、薬物、酸素部位側などになります。

 

 

以上が主なストレスになります。

 

皆様が想像するストレスは精神的ストレスが多いと思われますが、我々は知らず知らずにストレスを受け、ストレスがあるからこそ喜怒哀楽もあります。

 

ストレスは拒絶しようとしてもダメです。

 

ストレスに身体が順応するようにしていくことが、ストレスとの付き合い方になります。

 

御清覧ありがとうございました。

 

 

しょう整骨院

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